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工事がスムーズに
行われることが設計の品質、
細部への配慮というものを
後進に伝えていきたい。 03 設計積算

Profile

H.Y
設計積算部 次長
2003年入社 建築環境システム科卒

新築案件と改修工事の設計積算を担当する部署です。

設計積算部では年間通して計画されている新築物件と、随時入ってくる改修工事における設計積算を行っています。新築と改修の比率は6対4くらい。案件として中小から大規模なものまで、幅広い業務があります。仕事の流れとしてはまず概算見積りを提出して、お客さまのほうで大枠でOKが出たら基本設計に入って、その後また積算をしてすり合わせていく感じです。基本設計は現場におろすか施工図課にいって、施工図面が書かれて実際に施工がスタートします。以前は設計と積算とでわかれていましたが、今は一人で両方行います。私を含めて部内の3人の中堅を中心に案件を担当し、若いスタッフにサポートについてもらいながら仕事を覚えてもらっています。

常に真っ白な気持ちで仕事に向き合う。それがモットー。

私自身は入社から約9年、工事部で施工管理として仕事をした後、異動になって現在に至ります。それまで官公庁の案件から民間までさまざまな現場に入り建築設備については一通りこなしてきた自負もあって、当初は少し戸惑いもありました。それでも現場を経験し、現場を知っている強みが、設計に活かされることがわかってきて面白さを感じられるようになりました。図面を現場に渡して、その後、無事引き渡しが行われればホッとします。自分の考えた空調、給排水の方式が何も問題がなく収まって工事が進行していくことが設計の品質の証でもあります。私が日頃から気をつけているのは常に新しい気持ちで一つひとつの案件に向き合うことです。「慣れない」でゼロの姿勢を保つことが大切だと思っています。

現場を重視しながら若いスタッフを育てています。

ここ数年は若いスタッフも増えています。女性も多く、部の雰囲気はひと昔前よりだいぶ柔らかくなって嬉しいですね。若い人は私のように施工管理を経ての配属ではありませんから、教育のひとつの特徴としてなるべく現場を見てもらうようにしています。たとえば改修工事の設計積算を行う場合、事前の現場調査に同行してもらいます。そこでどのような工事を行うか説明して、現場を肌で感じ、完成をイメージしてもらいます。それが設備や資材の選択にも反映されると思います。また施工現場にも行ってもらいます。自分が書いた設計図が現場でどのように施工されているか見ることで「あのように配管されているんだ」といったことがリアルにわかるし、簡単に書いた一本の線で現場では苦労している、といったことを知ることで次の仕事が違ったものになっていくはずです。そうした現場志向というか、現場重視の教育を行っています。

次の時代を見ながら、部署の体制を強化していきたい。

もう一つには、常に新しい工法や材料の知識の吸収です。それは私自身も勉強しなければならないことで、次々出てくる新技術に普段からアンテナをたてて情報収集しています。業界誌の内容をチェックして必要なところを部全体で閲覧したり、若いスタッフに課題を与えて取り組んでもらったり、育成には力を入れています。というのも今の若いスタッフを、客先での打ち合わせから設計、積算まで一人でできるようにしていきたい。私たち中堅が担当している案件を彼らに回していくことができれば、私たちは次の世代の技術者を育てていける。そうすると部全体あるいは会社全体としての底上げになる。設計積算部としては今、そういう方針で動いています。

Interview